こんにちは!自動車整備士のつなぎです!
クルマの安全と快適なカーライフのためには欠かせない点検整備ですが、点検にもいろいろな種類があるのです。
今日は、つなぎがおすすめする点検=推し点を紹介しますね!
つなぎの推し点第1位は「定期点検」!
定期点検は、法律で車種ごとに実施する時期が決められた点検です。クルマが故障する前に、不具合や不具合になりそうなところを前もって整備するので、「予防整備」とも言われています。人間に例えると、毎年の健康診断とか人間ドック、って感じですね。
法律で自動車の使用者(ユーザー)が実施するよう義務付けられていますが、かなり専門的な知識や技術が必要ですので、ディーラーや整備工場へ持ち込むのが普通です。
道路運送車両法
(定期点検整備)
第四十八条 自動車(小型特殊自動車を除く。以下略)の使用者は、次の各号に掲げる自動車について、それぞれ当該各号に掲げる期間ごとに、点検の時期及び自動車の種別、用途等に応じ国土交通省令で定める技術上の基準により自動車を点検しなければならない。
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自家用の乗用車は1年ごとに点検することになっています。ちなみに自家用の4ナンバーや1ナンバーの貨物車は、車検が1年ごとなので、定期点検は6ヶ月ごとです。
知らなかった!車検と定期点検の関係
ところで、1年ごとに受ける定期点検には1年点検と2年点検の2種類があります。1年点検は車検と車検の間に、2年点検は車検の時にする点検です。車検で整備工場にクルマを預けると、まず2年点検を実施して整備してから検査をします。
この定期点検は、点検する項目が決まっていて1年点検では27項目、2年点検では57項目です。たくさんありますね。点検の結果は、クルマの中に車検証といっしょに「点検整備記録簿」というチェック用紙が入っていると思いますので、一度確認してみてね。
定期点検の実施で、燃費がちょっとだけ良くなるって報告もあるので、エコのためにも定期点検は受けておきましょう!
定期点検の実施タイミングは、自家用乗用車だと車検の次の年です。1年点検→2年点検と車検→1年点検→2年点検と車検、というように受けていきます。
クルマの部品が摩耗・劣化していくのを、定期的なタイミングで整備していくので、故障してから修理・交換するのに比べて大きな出費がありません。それに、いつも新車に近い状態を維持できて気分もいいし。経済的で確実な効果が期待できる定期点検は一番のオススメです!
推し点第2位は「日常点検」!
「定期点検」が設備のそろった整備工場にお願いする、わりと大掛かりな点検なのに比べて、この「日常点検」はずっと気軽なもので、自分でできるものです。
特別な工具などはいらず、目で見たり操作したりして確認する誰でも簡単にできる点検なのです。これも使用者(ユーザー)に義務付けられているのです。
道路運送車両法
(日常点検整備)
第四十七条の二 自動車の使用者は、自動車の走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期に、国土交通省令で定める技術上の基準により、灯火装置の点灯、制動装置の作動その他の日常的に点検すべき事項について、目視等により自動車を点検しなければならない。
クルマを運転していて、なにかおかしいな、と感じたときとか、走行距離がキリ番になったときとか、1ヶ月に1回とか自分で決めて実施してみましょう。
点検して異常を発見したら、整備工場に整備してもらいましょう。
この点検をオススメする理由はもう一つあって、普段からクルマの様子とかに気をつけるようになるので、知らず知らず安全運転をするようになるし、なんとなくクルマと心が通じ合うっていうか。ツーと言えばカーっていうじゃないですか。カーってCarのことですよね。知らんけど。
推し点第3位は「お店独自の点検メニュー」!
この他にも、夏や冬の前の季節の変わり目に、季節にあった点検整備メニューをお店で設定しているところもあるので利用してみるのもオススメなのです。
エアコンを酷使する夏の前に、クーラーガスやバッテリーなどをチェックしておくと安心ですね。また、冬には雪が積もる前にスタッドレスタイヤに交換して、バッテリーやワイパーなどもチェックしてもらいましょう。安全と快適さのために、早めに準備をしておきましょう。
「定期点検」や「日常点検」は最低限実施しておきたいところ。それ以外にも、自動車メーカーやカーショップなどの独自の点検メニューを積極的に利用して、安全で快適なカーライフを送ってくださいね!
以上、つなぎのおすすめ点検の紹介でした!