こんにちは!自動車整備士のつなぎです!
クルマの点検整備の大切さや点検の方法などを紹介しながら、クルマをより安全に使っていただけるようにいろんな情報を発信していきますので、よろしくお願いしますね!
キャンペーンのお知らせなんかもするつもり。
期待してね!
ところで皆さん、クルマの車検はご存知ですよね。
乗用車だと新車から3年目、その後2年ごとに受ける車検は、クルマを持っている人は必ず受けなくてはいけないものです。
なんとなく受けている車検ですけど、クルマを安全に使うために、法律で定められている基準(保安基準)を満たしているかを確認する、とっても大切な検査なのです。
それはそうと、最近のクルマはめったに壊れないし、メンテナンスのことは特に気にしなくても毎日使い続けることができますよね。
ところが、法律では、自動車の使用者(ユーザー)はクルマを点検整備して、保安基準を満たした状態にする義務がありますよと決められているのです。
道路運送車両法
(使用者の点検及び整備の義務)
第四十七条 自動車の使用者は、自動車の点検をし、及び必要に応じ整備をすることにより、当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならない。
保安基準って初めて聞く言葉かもしれませんが、簡単な例でいうと、ライトをつけようとしたらちゃんとライトが点灯しないとだめとか、ブレーキを踏めばちゃんと止まらないとだめとか、クルマの性能に関する基準や部品の形状や取り付け状態を定めていたりします。
みんながクルマを安全に使うためのきまりを細かく定めている法律ですね。
道路運送車両の保安基準
(制動装置)
第12条
自動車には、走行中の自動車が確実かつ安全に減速及び停止を行うことができ、かつ、平坦な舗装路面等で確実に当該自動車を停止状態に保持できるものとして、制動性能に関し告示で定める基準に適合する独立に作用する2系統以上の制動装置を備えなければならない。(以下略)
自分には関係ないわーと思われるかもしれませんが、実はけっこう関係あるんですよ。
クルマに使われている部品は、気が付かないうちに摩耗や劣化していきます。
エンジンはアイドリング時でも毎分800回転くらいしますよね。加速したら4000回転以上。すごい速さで回転することでいろんなところが摩耗するじゃないですか。
エンジンの中ではガソリンを燃焼、というか爆発させて超高温になっていますし、それを潤滑・冷却するエンジンオイルはエンジンの高温にさらされて劣化していくのは簡単に想像できるでしょう。ほら、天ぷら油だって古くなると美味しくないじゃないですか、天ぷら。
ブレーキは高速で回転するタイヤの後ろにあって、ブレーキパッドでローター(板)を挟み込んでクルマを減速・停止させるので、そりゃズリズリ摩耗もするでしょうし、機械とは言えども相当がんばってる状態になっていると思うんです。
また、クルマを走らせなくても、ワイパーなどのゴムはだんだんへたってきます。駐車場に停めているだけでも雨風や夏の暑さや冬の寒さで劣化してひび割れたりしていくのですよ。だってゴムですもん。
そんなわけで、走らせても停めておいても部品は傷んでいくので、知らず知らず保安基準に定められた性能が出なくなってしまう、ってことがあるのです。
点検整備しないと、燃費も悪くなって、ただでさえ高いガソリン代も余計に払わなきゃいけないし、もしどこかの部品が壊れてしまったら、修理代は高額になってしまうし。
それに、もしも高速道路でエンジンが止まったら、タイヤが破裂してしまったら・・・
命に関わる事故につながりかねません!
これって誰にでも起こることなんですよ。
そこで、車検だけじゃなくて、年に1回の定期点検を受けて、傷んで保安基準から外れそうな部品や劣化したオイルなどを交換して整備することが大切になってくるんです。
これでクルマの性能を維持できるし、燃費も落ちないし、クルマも安心して乗れますよね。
また、普段クルマを使っていて、なにか異音とか振動とか気になることがあったら、タイヤなどの状態を確認する日常点検を行って、突然のトラブルを未然に防ぐようにしましょう。
とにかく車検だけじゃだめ!
定期的な点検がとっても大切なのです!
定期的な点検整備で、クルマの状態はいつもベストコンディション、なのです!
毎年9月~10月は点検整備推進運動の強化月間になっていて、全国各地でマイカーの日常点検の方法が学べるイベントが開催されています。ラジオやテレビ、雑誌やインターネットでたくさんPRしています。よかったら足を運んでみてね!